何本かのケーブルを一つに束ねたり、どこかにケーブルを固定する際に便利な結束バンドは、屋内だけでなく屋外で使うことも出来ます。

しかし屋内と屋外では、周りを取り巻く環境が異なるので注意が必要になります。というのも結束バンドは合成樹脂製のものが多く、その中には紫外線で劣化が進むものもあるからです。例えば、屋外の場合は直射日光を浴びることもありますが、それを浴びることは同時に紫外線を浴びることにもなります。その他にも屋外では、雨水に濡れたり昼夜で温度変化を受けます。それらからも影響を受けるので、耐候性のあるタイプにすることが望ましいです。

耐候性とは紫外線や温度変化といった自然環境から受ける影響で劣化などの変質をしない性質です。屋外での使用は、このような注意が必要になるのですが、寒冷地における屋外では注意することがまだあります。寒冷地では温度が極端に低くなることがあるので、耐候性のあるものでも、かなりの低温まで耐えうるタイプを選びたいところです。

それに寒冷地では雪が降り積もった時、路面凍結を防止するための融雪剤を撒くことがあります。実は融雪剤は、海の沿岸部でよく知られている塩害を周辺にもたらす事があります。というのも融雪剤は塩化カルシウムなどの塩化物で出来ているからです。そのため、塩害対策が施されていないタイプでは劣化が進みます。融雪剤を撒くことのある寒冷地では、耐塩害性のある結束バンドを使用することが望ましいです。

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