結束バンドは複数のケーブルをまとめて縛る用途で使われるものです。

家庭でも使われますし、産業界でも多く使われています。そのため多くの用途に対応したものが存在します。家庭内ではほぼ常温の環境で使われることが多いので、劣化し切れてしまうことも少なく、どれを使った方がいいかなど、それ程シビアに考えなくてもよいですが、産業用だと様々な温度に晒されますし、時には化学薬品にも晒されることもあるので考慮が必要になります。

もちろん薬品を直接かけることは少ないでしょうが、工場内で使用した化学薬品が熱せられて蒸発すれば空気中に漂うことにもなるので、知らず知らずの内に徐々に薬品に晒されてしまうこともあるでしょう。そのためそういった環境に耐えられるものを使用しています。また食品加工の現場では食品に劣化して切れてしまった結束バンドが混入してもすぐに気付けるように、金属探知機で検出できる素材で出来ているものを使ったりします。ところで、結束バンドは屋内だけでなく屋外でも使われます。

そこでは温度変化や紫外線、雨、風などを直接受けますが、海の沿岸近くでは、潮風に塩が混じります。もっと海のそばの沿岸に行けば直接波しぶきを浴びることもあるでしょう。塩分だけではそれ程劣化しないようですが、例えば、亜鉛メッキを施している鉄骨などに一般的に使われる結束バンドで何かを括りつけていると、塩と亜鉛メッキから塩化亜鉛が発生し、それが結束バンドの材質と化学反応を起こし劣化速度を速めるそうです。そのため海の沿岸では耐塩害性のタイプを使います。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *