結束バンドとはその名の通り物を束ねる時に使う紐状のものです。
紐というと荷造り用のナイロン紐などをイメージするかもしれません。結束バンドもナイロン製ではありますが、ナイロン紐とは大きく異なります。まずはその紐のように長いものではなく、一本一本が10cm~数十cmほどの長さになっています。
それにある程度の太さがあり、ナイロン紐のように薄っぺらいものではありません。結束バンドの出来ることは、輪っか状にして縛ることなのですが、一度縛ると解けないようになっています。かなりの力を入れて引っ張ってもびくともしません。ストッパーが付いておりそれでとまるようになっているためです。また紐のように結ぶといった手作業はいらず。片方の先端をもう片方の穴の中に通すだけで縛ることが出来ます。簡単ですし素早く作業が出来ます。紐だと結び目を解いたり、カッターやはさみなどで切ることが簡単なことから、安全に固定したい時などにはちょっと不向きです。
その点結束バンドは、切るのに力が必要なので信頼性が高いとも言えます。そのため色々な用途があり、複数のケーブルを束ねる時にはこれが使われたりします。また壁にケーブルを這わす用途にも使えます。ネジ穴付きのタイプがあるのでそれを使えば、ネジで固定出来るのです。その他にも耐候性と言って、屋外の自然環境にも耐えうる性能を持っているタイプもあるので、例えば太陽光パネルからの配線を固定する時などにも使われます。また食品加工工場などでは異物混入を検知するため金属探知機を導入していたりするのですが、万が一製造機械の配線を束ねるのに使われている結束バンドが破断して食品に入ってしまっても探知機で検知できるように金属を混ぜた素材のものが使われています。このように様々な用途に使われているのです。