一般に使用されている66ナイロン製のものと比較して、耐塩害性や耐候性に優れた結束バンドが開発されており、様々な場所で使用されるようになっています。
同じように耐塩害性を持つとされるポリプロピレン製のものよりも、更に耐候性とループ引張強度に優れたものも広く用いられるようになってきました。耐塩害性に富む結束バンドは、屋外における太陽光パネルの架台周辺での配線結束に大変適していると言われています。実際、約20年間もの長期間に相当する耐候性促進試験時間が経過した後であっても、バンドの強度はほとんど低下が観察されなかったとして大きな注目を浴びてきました。
実際、このタイプの結束バンドは、屋外における太陽光パネルの架台付近でのケーブルや配線を結束したり固定したりするために開発されたものであると言われています。特にお勧めの用途としては、沿岸部で行なわれる亜鉛メッキ鋼板周辺の配管やケーブルの結束と固定であると言えます。一般に沿岸部は海水による飛来塩が多い地域となっており、施工にも影響が及ぶと心配されていましたが、このような耐塩害性に優れた結束バンドであれば安心して工事を進めることができるでしょう。
さらに、耐塩害性の結束バンドは、降雪地帯や山間部での施工にも適していると言えます。なぜなら、それら降雪地帯において使用される凍結防止剤や除雪剤には塩化カルシウムが含まれており、屋外の施工ではその影響が危惧されているからです。