有線でLANを構築するときに使うlanケーブルには様々なタイプがあり、用途や使用環境に応じて選択することが重要です。
まず、クロスケーブルとストレートケーブルという2種類のタイプがあります。クロスケーブルはパソコンどうしを直接接続するときに使い、ストレートケーブルはルータやハブとパソコンを接続するときに使います。また、通信速度などの性能はカテゴリと呼ばれる規格で決められています。光通信が普及した現在ではカテゴリ5eから7のタイプのlanケーブルが実用的と考えられます。
一方、高性能のものはそれだけ高価になるため、予算や接続環境で選択することが大切です。多量の配線を必要とする場合にはコストパフォーマンスに優れた5eのケーブル、大量のデータを取り扱うサーバーとの通信は7または7Aといった上位のケーブルを用いるなどです。配線する長さでもlanケーブルの選択が違ってきます。
一般的に10mを越える長い距離の配線工事には単一の銅線でできた単線構造のもの、5m以内の短い距離の配線には複数の銅線をより合わせたより線構造のものが適しています。さらに外部からの電波の影響を受けやすい環境での配線には干渉を受けにくいシールドされたタイプが必要です。この他にも狭い場所やカーペット下に配線できる薄型のケーブルや携帯用の巻き取り式のケーブルもあります。このようにlanケーブルには様々なタイプがあります。これらを必要に応じて選択することが大切になります。