国内では毎年、2m以上の降雪に見舞われる地域があり、そういった場所では電気を供給するケーブルに対しての対策を施すことが重要です。
近年は風や雪の重みなどの影響を受けないように、地上の架線化から地中化に移行が進んでおりますが、それは都市部だけの話で郊外はなかなか進んでいないのが実情的になっています。特に降雪がある地域では、ケーブルで配線を行うと雪の影響をもろに受ける恐れがあります。まず雪の重みによる断線が考えられ、接続箇所など弱い部分に負荷がかかるケースが存在します。
さらに降雪があること自体は、気温が低いことに他ならないこともあり、気温が低いと被覆などが凍結する恐れも存在し、それによる亀裂が生じることも多いです。また常時、濡れた状態にあることでも劣化しやすい点もあります。
他にも一番、ケーブルの劣化を引き起こす原因として指摘されていることには、融雪剤の存在です。融雪剤の成分は塩分で構成されており、その塩分自体が被覆などの劣化を招く原因に繋がることもあります。被覆の劣化は長年の期間をかけて進行していくことが多いですが、一旦劣化すると確実的に将来はトラブルの原因に繋がります。水の内部的な進入によってショートを引き起こすことから、電気設備自体の故障にも結び付くことも多いです。そのため降雪地域でのケーブルの選択では塩害にも強く、防水性があり負荷がかかっても強度が存在するタイプを選択することが重要です。さらには、ケーブルに強力なカバーを取り付ける方法も有力となります。